冬の藤橋温泉ツーリング

行ってきました、寒中ツーリング!
なぜかこの冬、温泉に縁がなく、暖まることなく帰るツーリングばかり。
これではライダーとしての名折れ、一念発起して新春温泉ツーリングに!

妻「どこ行くー?」
俺「うーん、距離的に考えると、武芸川温泉、谷汲温泉満願の湯、刈谷ハイウェイオアシスのかきつばたの湯、知多のごんぎつねの湯あたり?」
妻「なんか南は行く気にならないなー。」
俺「だよねー。温泉行くなら北だよねー。寒い寒い!って言いながら温泉入って、ポカポカしながら寒空を走るのがバイクの醍醐味だよねー。」
妻「藤橋温泉は?」
俺「道路が凍ってなければ大丈夫かなー。ムリだったら谷汲の満願の湯でいいか。」

というわけで、今回のタンデムツーリングは藤橋温泉に決定!

ホームページ見ると、新年はちょうど今日から営業開始。
先着100名は干支タオルプレゼント。

妻「干支タオルプレゼントだってー。それじゃ早く行かないとね!明日は朝8時出発ね!おやすみ!」

1月の朝8時って、まぁ日は出てるけど、寒いよ?
気温2度とかだけど大丈夫か…。

そもそも、藤橋は、揖斐高原スキー場のすぐ近く。
バイクで行けるのか…?



そして夜は明け、猫に起こされ、ツーリングの支度。
防寒はしっかりと。モモヒキ、カイロ、ネックウォーマーははずせない。
そしてこの冬に新しく追加された、通称ニンジャマスク。


完全なる防寒対策を整え、予定通り名古屋を8時に出発!

俺「よっしゃ、気合い入れて行くよー!」
妻「おー!」

そんなわけで、2014名古屋発夫婦タンデムツーリング藤橋温泉行きは、勢いよくスタート。



まずは、国道22号を北上。

妻「こっち来るのひさしぶりだよねー。」
俺「そうだねー。岐阜は中津川方面か、高速使って郡上や高山が多かったもんね。」

22号が混むのを嫌がって、というのもあるけど…。
正月ってのがどういう渋滞を引き起こすか想像できなかったけど、幸い22号はスムーズに走行。

ただ…

妻「寒い!」
俺「凍える!」
妻「指先痛い!」
俺「鼻ミズだだ漏れ!」

路上の気温表示は、2度。
さすがに寒い!

けどなんとか耐えれるのは、防寒フル装備のおかげでしょうな。
年々防寒対策が充実して、冬のツーリングが苦にならなくなってきた。
去年の冬と違うのは、先のニンジャマスクもそうだけど、レザーパンツの恩恵が大きい。
リューグーレザーのインナー付レザーパンツ。
あったかい。

来年は、いよいよ電熱かなぁ。



そんなこんなで、寒いことさえ我慢すれば順調な出だしで、木曽川を越えて岐阜県に入り、国道22号と21号が交差する岐南インターに到着。
ここから21号に入り、進路は西へ。
21号も渋滞というほどでもなく、スイスイ進んで瑞穂市へ。
ここから右折して、本巣方面へ北上。

妻「やっぱり寒い!」
俺「さっぶー。く、首も凝ってきた…。そろそろ休憩しようか?」
妻「モレラ岐阜はあいてないよね?本巣の道の駅は?」
俺「おっけー。それじゃ本巣まで頑張る。」


秋には富有柿を求めて大渋滞になるこの道も、今は車も少ない。
モレラ岐阜の開店前という時間帯という理由もあるけど。

というわけで、すんなりと道の駅 織部の里本巣に到着。

時間はまだ9時半。
駐車場も空いているので遠慮なく自販機目の前のスペースに止め、缶コーヒーを買って休憩室へ。
熱い缶を持つ指が痛い…。
ブルブル震えながら休憩室の隅っこのテーブルで、身体を縮ませて缶コーヒーすする。

手を温め、コーヒー飲んで内側からも体を温め、冷え切っていた身体も10分ほどでようやく解凍。

俺「あっちのお店の方も見てみようかー?」
妻「うん、行く行くー。」

妻「ねぇ!見て!しいたけ売ってるよ!」
俺「ホントだ!大きい!」
妻「これを直火で炙って、醤油つけて…。塩だけってのもいいなー!」
俺「エリンギもあるよ!キノコ鍋もいいなー!」
妻「いいね!買ってく?」
俺「いや、帰りでいいんじゃない?他の道の駅見てからでも。」
妻「あ、そうしようか。」


キノコに心躍らせるのも、道の駅の醍醐味!(なのか?)



身体も暖まり体力も回復!
再び二人でバイクにまたがり、道の駅を元気に出発。

本巣のトンネルを抜けると明らかに空気が変わり、ひんやりと冷たい重みのあるような空気に。
さぶっ。

でも急がないと干支タオルがなくなってしまう!
なんとしても開店前に到着しなければ。


今度は谷汲方面目指して赤い欄干の谷汲大橋を渡り、西へ。
橋は怖いんだよなー、路面凍ってることあるし、継ぎ目の金属部分が滑るし。
このあたりから、路面には注意しながら
慎重に走行。

ゆっくり走ってたら後ろの車に追いつかれた。

俺「ちょっと後ろの車先に行かすわー。」

と言って、ハザード付けて道路脇に寄せて止まる。

2台の車が横を通ってく。
と、そのすぐあとにももう1台、2台…、もう1台。

妻「数珠つなぎになってたねー。みんなどこ行くんだろ?」
俺「ホントだね。みんな藤橋じゃね?ヤバいよ、干支タオルなくなっちゃうよ。」
妻「それじゃライバルだね。」


なんてアホっぽい会話をしながらも、車の後についてバイクで走行。

妻「あ、ライバルいなくなったよ。」

山門という名前の付いた信号のある交差点で、前の車がどんどん右折していく。
うちらは直進。前には誰もいなくなった。

俺「そっかー。華厳寺(けごんじ)の初詣かー。」
妻「へー、結構人が来るんだね。」


華厳寺には、以前一度だけ行ったことがある。
その時は寂れてる感じで、あんまり印象もなかったんだけど、正月は当然賑やかになるよね。


俺「この先の横蔵寺あたりからの道が心配だなー。」
妻「乙原のほうに行く道だよね?暗いもんねー。」

今回のルートで、一番凍結の可能性があるのが、乙原トンネル手前の、ちょっとした山道。
道の谷側には高い木が生える林があり、一日中路面に日が当たらない。
少しだけワインディングもあるけど、さすがに楽しむには危険。

俺「ここからは慎重に行くよー。」
妻「はーい」

気温はそれほど低くなってないので、路面は湿っているものの凍結まではいってない。
良かった、走れる。

ちょうどその時間までは冷え込んでいたようで、気温が上がってきたことから、一部の道路の両側からモワモワと靄のような蒸気が上がってくる。
空気の冷たさもあり、なんとも神妙な雰囲気。
そんな空気を楽しみながら、慎重にゆっくりとバイクを進ませた。

乙原トンネルを越えると、目的地はもうすぐ。
今までも何度も通った道を、再びアクセル回して走り出す。
この道は見晴らしが良くて好き。


俺「あー!開店前には間に合わんかったー!」

10時5分、目的地の藤橋の湯に到着。

ここまでくると、さすがに雪は残っている。
雪を見てはしゃぐ妻。

ここは道の駅藤橋に併設している温泉で、いつもなら、朝早い時間でもバイクが10台以上停まってるけどさすがに今日はバイクは自分のほかはいない。
温泉から出たら1台停まっていた。


ただ、広い駐車場の温泉に近い側だけ集中して30台くらいの車が停まってる。
結構人入ってるなー。
混んでる温泉は嫌いだけど、今日は温泉が目的だからそうも言ってられない。

だってもう寒くて寒くて指が千切れそうだし!


俺「それじゃ、また後でねー。」
妻「ごゆっくりー。」

脱衣場に入ると、やっぱり半分以上のロッカーが埋まってる。
ちらっと浴場をのぞくと、洗い場も内湯も人が埋まってる。
まーしょうがないので、さっさと重いジャケット脱いで、タオルだけ持って突入。
幸い露天風呂はちょうど人が何人か出たところで、スペース見つけてゆっくり入浴。

指先がジンジンする。
頭の上は気持ちよい青空。
露天風呂サイコー!


十分に温泉を堪能して身体を温めた後は、妻と合流して道の駅の建物へ。


俺「椎茸あった?」
妻「あったよ!500円!」
俺「500円って…、高っ!どれ?…うわ、安っ!!」

大きい椎茸が袋いっぱいに入って、500円の値札がついている!
スーパーで買えば3パック分くらいあるんじゃないか?
今夜のキノコ鍋のために、迷わず購入。



時間は11時。

俺「お昼は、喜更の蕎麦でいいよね?」
妻「うん、蕎麦食べたーい!」

藤橋を早々に後にして、谷汲にあるお気に入りの蕎麦屋へ。
来た道をそのまま引き返す。
すっかり温まって体はポカポカ。

俺「はぁ〜、気持ちいい…。」
妻「うーん、眠くなっちゃう。」

うん、これぞ温泉ツーリングの醍醐味!


体も暖まったし、行きに通ったから路面も凍ってないことがわかってるし、快調に飛ばして帰る。

一気に走って、道の駅夢さんさん谷汲を越えて少ししたところでストップ。

ん?直進禁止?工事か?
いや、これは…


妻「もしかして、華厳寺の初詣客?」


なんてことだ!
三時間前に通った道が、参拝客の車で大渋滞!
幸い、帰り道にあたる自分達の通る道は大丈夫だけど。

妻「うわー、これだと喜更入れないかもね。」
俺「そうかもしれないね。このへん食べるところあんまりないもんね。」

山門の交差点から東へ、長い渋滞が続いている。
それを右に見ながら、反対車線を走る。

妻「これ、喜更入っても出るの大変だね。」
俺「ホントだね。まぁその時はなんとかうまく出るよ。多少待つけどいいよね?」

渋滞に驚きながら、喜更目指して東へ進む。
でも、いつまでたっても渋滞が途切れない。

俺「うわー、喜更まで続いているんじゃない?」
妻「わー。華厳寺ってこんなに人気があるところだったの?地味な印象しかないんだけど。今度落ち着いたらもう一回来てみんといかんね。」
俺「うん、あ、喜更見えてきたよ。続いているねー。入れるかな?」
妻「あ。」
俺「ん?」
妻「あいてない。定休日だって。」
俺「ホントだー!どうする?ここからだと…、モレラ岐阜?」
妻「うーん、そうだねー。しょうがないかー。」


華厳寺から喜更まで続く長い渋滞、いや、まだまだ車がやってくる。
どこまで続くんだこの渋滞。

谷汲大橋を渡ってもまだまだ続々と反対車線は車がやってくる。
すごいんだな、華厳寺の初詣って…。


そして、モレラ岐阜に到着。

俺「正面駐車場は混んでるよね。裏に停めようか。」

といって裏手に回る。

妻「停めるところ、ないよ…?」

なんてことだ!
モレラ岐阜まで大渋滞だ!
ムダに広すぎると常々思っていた駐車場が、完全に車で埋まっている。
初売りなのかなー?
いつもビミョーに寂しいモレラ岐阜が、正月とはいえこんなに混んでるとは…。


泣く泣くモレラ岐阜も諦め、そのまま帰路に。

妻「どこで食べよう?お腹すいたよー。21号沿いで探す?」
俺「うーん、そうしよっかー。21号じゃないけど、元町珈琲は?」
妻「元町いいねー!」


さすがに本巣から南は車も減った。
どちらにしても、自分達の向かう名古屋方面は道路は空いてる。
そのおかげで、なんとか空腹を耐えながら元町珈琲に到着。
日も昇って暖かくなってきたので、帰りはあっという間。

モーニングで使うことはあるけど、お昼は初めて。
10ページくらいあるメニューの中で、食事のメニューは3ページだけ。
頼んだのは、スパドリアと元町サンド(エビ)。

元町サンドはエビカツがサクサクしておいしかった!
スパドリアは、ドリアなんだけど米じゃなくてスパゲティが入っているというもの。これも濃厚なホワイトソースとミートソースがうまくパスタに絡まり、熱々でおいしかった!


お腹も満たして、帰りは名古屋まで一直線。
22号も渋滞はほとんどなく、(国府宮に向かう道だけは混んでた!)あっさりと名古屋に到着。


走行距離は約150キロ。
この時期はこれくらいの距離でちょうどいいね。