福井県ツーリング(in滋賀〜三重) 2011/4/30 八日市IC〜名古屋

八日市ICを降りた先のローソンで、一休み。
お店の脇では、地元の中学生くらいの男女が自転車で4〜5人集まっている。
会話の中身はよくわからないけど、デートか?グループデートってやつなのか?

それを見ながらレッドブルを飲み干す自分は、なんだか年をとった感じがした。



さて、休憩もそこそこに、八風街道に挑む!



この八風街道なんですが、行くのをためらうには十分の理由があって…
Googleマップによると、2011/5/11現在を持っても車で通れない道扱いになっている。

八日市ICから、八風街道の途中まで行く経路を設定すると…
このとおり。

途中(B地点のすぐ左あたり)を通れる道として認識してくれていないため、めっちゃ遠回りの道を選んでくれている。

事実、2011年の2月までは車は通れなかったらしい。
今はトンネルが開通し、ちゃんと通れるようになった(らしい)
Googleマップによるとまだ通れないらしいけど…


とりあえず、八日市ICから桑名市までの経路は合成して作成!


はたしてほんとうに大丈夫なのか?
不安を抱きながら、CB400SFにまたがり、妻を後ろに乗せ、出発。





不安とは裏腹に、しばらくは緩やかな登り道がまっすぐ続く。

途中とろい軽トラがいたけれど、とろとろと眠気が出てくるような運転で走る。
この頃には気温も上がってきていて、時間的にも昼寝タイム。

のんびりのんびり進むんだけど、不思議と嫌な感じはしなかった。
のどかな風景が続く。

軽トラはいなくなり、傾斜も少し角度が出てくる。


見えてきたのは、大きな池。

ダムだった。



左手に静かなダムを見ながら、ぐるっと半周するようにバイクで走る。
紅葉の季節はきれいなんだろうなー。

ダムを抜けた先も、ゆるめのワインディングで気持ちの良い森林ルート。
疲れが吹っ飛ぶような気持ちの良い道だ。
リズムよく左右にバイクを振って走れる。
緑の中を走るのは気持ちいい。

と、そこへ、再び現れたとろい車に追いついてしまった。

せっかく気持よく走っていたのに!!


なんだかご馳走を前にお預けを食らっているような気分で、しばらくはくねくね道。
うーーーん。うっとうしい。


なんとか追い越しが出来るチャンスがないかと待っていたら、視界の効く箇所に到着。

向こうの木立の先に、対向車の姿が見えたけど、なんとか行けるかな?

俺「追い越すよー。」
妻「うん。」


スロットルを回して一気に加速!
距離を詰め、車線変更してさらに加速しながら追い越し!

(なーぜかこういうとろい車って、追い越されそうになるとスピード上げるのよねぇ。)

ほとんど追い越しが完了したタイミングで、対向車の姿が正面に見えてきた。


んん〜?

上から…

   赤
 白白白白白
 黒黒黒黒黒
 白白白白白


あれれ?
このカラーリングは…?

パトカーじゃねぇか!!

思わずスロットル緩めてしまった、ビビリ俺。




なんでこんなところ走ってるんだよ。

無駄に心臓をバクバクさせながら、安全運転で引き続き走行。

The・ビビリ俺。


しばらく走ってミラーを見ると、さきほどのイライラとろとろ車の後ろにバイクが3台、車が1台並んでいた。
あの車も道譲ればいいのに…。



両側を森林に挟まれた2車線道路がしばらく続いたいたけれど、急に視界がひらけた。

登坂車線もあるような大きな道路に切り替わる。
それまでの道とは違って、比較的新しい感じの道だ。

スロットルを回して、ギアを上げぐいぐいとスピードアップ。

「トンネル工事の車が行き来していた道なのかもなー」

ミラーを見ると、先程の3台のバイクがだんだん追いついてきている。

どうやらようやく例の車を抜いたみたい。




うちらはへっぽこタンデムバイクなので、速そうなバイクには道を譲る。
登坂車線に移ってやり過ごす。


こういう時、だいたいのライダーは追い越しざまに手を上げて行ったり、頭下げて入ったりしてくれるんだよね。
そういうコミュニケーションも、ツーリングの楽しみ。



この3台のライダーも、順番にうちら二人を追い越し、順番に手を上げて挨拶していく。
「サンキュー」って感じで。


3台目が抜いていったとき、自分と妻も手を振った。
「気をつけてねー」って感じで。


バイクって、こういうトコロが楽しいんだよね。
会話しなくてもコミュニケーションが繋がってくってのが。





妻「今の最後の人は女の人だったね!」
俺「うん、そうだったね。」
妻「かっこいいねー!!」



女性ライダーってのは、かっこよく見えるんだよね。
ヘルメットの下から風になびかれる髪の毛を見ると、絶対に美人に違いないと想像してしまうライダーは、自分だけではないはずだ。



この道の先は、思ったとおり、トンネルだった。
石榑(いしぐれ)峠の難所をパスするトンネル。
このトンネルのおかげで、名古屋・京都の最短ルートが繋がった。


見るからに新しいトンネル。

長いトンネルをぬけると、そこはすでに峠の先。
三重県だ。

下り坂をすすむと、国道306号との交差。

「抜けたー!」っていう達成感が込み上げてくる。


妻「気持ちのいい道だったねー!」
俺「そうだね!いい道じゃーん」




と、交差点の先にはコンビニ。
そのコンビニには、3台のバイクが止めてあった。


おっ。さっきの3台だ。

バイクから降りて立っている3人も、こちらを見ている。
なんだか嬉しくなって、もう一度こちらから通り越しながら大きく手を振った。

あっちの3人(きっと美人に違いない女性ライダーも)も大きく手を振って返してくれた。

「(お互いに)お疲れさーん!」って感じかな。


ほんとにいいねぇ、バイクってのは。



そんなこんなで、桑名に到着。
桑名東ICから高速に乗り、名古屋へと帰還したのであった。


長かった2日間の福井県タンデムツーリングもこれにて終了!
敦賀までは、日帰りで行ける距離だということもわかった。

また日本海さかな街に行くぞー!